学長・学部長挨拶

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生活に根ざした文化、文化に支えられた生活
理事長・学長 岡 嶐一

 作家の司馬遼太郎は、「宅配便や郵便が普通に届く、水道の水が普通に飲める生活が、文明である」といっています。文明とは観念的なものでなく、普通の生活の中に存在するものです。人間は日々の何気ない生活にその本来の生物としての存在を確認しています。喜びも悲しみも、その何気ない生活からもたらされているものです。しかし、現代の知識情報社会は歴史的に必然なものであっても、ともすれば生活の実感からの離反を生じさせ、生活への丁寧な対応を忘れさせられることもあります。
 会津大学短期大学部での勉学と研究は、これらの日常生活と、知識や情報の氾濫する世界との最善の架け橋を自然に構築することに関わるものとなっています。
 短期大学部の学科は3つあります。産業情報学科、食物栄養学科、幼児教育学科です。これらの学科の目指すものは、生活に関わるそれらの分野を、長期的、組織的、伝達可能なものにまとめあげ、それを実生活に活用して、自らの体による体験によって実感し、進化させ、それらから新たな知見を見出し、それらを技術や学問として定着させることです。この知識と実践のなかで、生活は「文化」の段階まで高められて認識され、高められた「文化」は生活の中に新たな価値を作り出すという、循環が行われます。学生のそれらの経験は、短期大学部を卒業して、社会人として職業についた場合に、生涯に渡っての実践を継続していく基礎訓練ともなってきます。短期大学部の教職員はこれまで、短期大学部に新入生として入った学生が、勉学と研究を通じて成長し、社会に巣立ち、活躍している数限りない事例を見てきています。また、その卒業生は会津や福島県で職を見つける機会が多いということで、地元地域の若い力となって、大変感謝されてもいます。生活と文化と地域という3つのものを生産的、有機的に結びつけ、それを発展させる姿は、本来の人間のあり方を示しているのではないでしょうか。現在、このような実践と教育と研究を行っている会津大学短期大学部を、より高めたいと、教職員一同、一緒に取り組んでいます。


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「公立大学法人 会津大学短期大学部」の目指すもの
学部長 石光 真

 

 人間は食べなければ生きていけません。会津大学短期大学部の食物栄養学科は、食を通じてみんなが健康で長生きできるように指導・支援をできる人材を育てています。具体的には栄養士免許、管理栄養士受験資格、フードスペシャリスト資格認定試験受験資格、NR・サプリメントアドバイザー認定試験受験資格を与えることができます。
  人間はいつも自立できるわけではありません。幼児には幼稚園での教育や保育園での保育が必要です。高齢者や障碍(がい)者などには支援が必要なことがあります。本学幼児教育学科は、幼児教育や社会福祉を担える人材を育成します。幼稚園教諭二種免許、保育士資格、社会福祉士受験資格を与えることができます(三つ目の社会福祉士受験資格まで全部取得するのは負担が重いので成績優秀などの条件があります)。
  食べるためには誰かがお金を稼がないといけません。社会が支援や教育をするためにも拠出が必要で、拠出するためには経済活動で所得を得る必要があります。本学の産業情報学科の経営情報コースでは、会社や個人や社会の経済活動を分析する経営学、商学、会計学、経済学、そして現代経済を支える情報学を学びます。そしてその力でビジネスや公務で活躍する人材を育成します。
 そして、生活と産業のすべてにわたって、立体や平面のデザイン、いろいろな計画のデザインが必要になります。産業情報学科デザイン情報コースでは、インターフェース、インテリア、クラフト、グラフィック、プロダクトの各分野のデザイナーを育てます。 会津大学短期大学部は、公立の短期大学として、2年間、安い学費で、少人数教育によるきめ細かな指導が可能です。進路指導においても、キャリア支援センターを設置し学科の教員に加え、専門のキャリアアドバイザーによる丁寧な進路指導を行っています。その成果は毎年ほとんど100%に達する就職率に表れています。
  四年制大学への3年次編入も、主に国公立の四年制大学に毎年十数名が編入しています。
  本学はさらに、福島県や会津方部に対する復興支援、地域貢献につとめています。会津大学短期大学部地域活性化センターで、地域の産官民学との協働・連携、地域での学生参画型実学実践教育、公開講座、派遣講座、高大連携で地域の活性化を今後も応援してまいります。