3つのポリシー(入学者受入方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)

■食物栄養学科のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

 食物栄養学科では、食・栄養・健康について総合的な知識・技能を有する短期大学士となるための教育に加えて、人々の健康維持・増進に取り組む栄養士、食生活を豊かにすることに取り組むフードスペシャリスト、健康食品や食の安全・安心など、「食」へのニーズの多様化に対応するNR・サプリメントアドバイザーとなるための教育を行うことから、次のような適性を有する人を受け入れます。

  1. 食、栄養、健康の科学に関心があり、探求心を持ち、自律的に学習する意欲がある人
  2. 基礎的な学力を有し、物事を論理的に思考・判断・表現することができる人
  3. 人々と連携・協働して、食を通した持続可能な社会の発展に貢献する意欲がある人

■食物栄養学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

 食物栄養学科の教育課程は、教育研究上の目的を達成し、学位授与方針に掲げた能力の育成のため、教養基礎科目、専門教育科目(専門基礎科目、専門基幹科目、専門発展科目、卒業研究)、自由科目をもって編成する。専門教育科目においては、栄養士免許、フードスペシャリスト資格認定試験受験資格、NR・サプリメントアドバイザー認定試験受験資格を全て取得できるよう効率的に科目を配置する。

<専門教育科目について>

  1. 専門基礎科目
     学生の自律的に学習する意欲を高めるための科目、ならびに食・栄養・健康に関する専門知識を学ぶための基礎となる科目で構成する。初年度(1年次)に配置する。

  2. 専門基幹科目
     食・栄養・健康に関する専門的知識・技術を修得するうえで中心となる「社会・環境・疫学分野」、「栄養医科学分野」、「食品衛生学分野」、「食品科学分野」、「調理科学分野」の5つの分野の科目で構成する。

    1. 社会・環境・疫学分野
       食・栄養・健康について、講義・演習を通して、集団や社会、環境との関わりなど幅広い視点から学修する。

    2. 栄養医科学分野
       人体の構造と機能、栄養素の代謝とはたらきについて、講義・実験・実習を通して理論的に学修する。

    3. 食品衛生学分野
       食品の安全と衛生について講義・実験を通して、法令・政策との関わりなどを含め多面的に学修する。

    4. 食品科学分野
       食品の物理・化学的特徴と機能性のほか、食品開発・製造・加工・貯蔵技術について、講義・実験・実習を通して包括的に学修する。

    5. 調理科学分野
       食品・栄養成分の物理・化学的変化の基礎から調理技術に至るプロセスについて、講義・実験・実習を通して統合的に学修する。

  3. 専門発展科目
     食・栄養・健康に関する専門的知識・技術を実践するうえで中心となる「栄養管理分野」、「栄養教育分野」、「給食運営分野」、「発展分野」の4つの分野の科目で構成する。

    1. 栄養管理分野
       ライフステージ、病態などによる栄養・健康面の違いに沿った栄養管理について、講義・演習・実習を通して個別的かつ実用的に学修する。

    2. 栄養教育分野
       個人、集団、地域を対象とした栄養指導・教育について、講義・演習・実習を通して実践的に学修する。

    3. 給食運営分野
       対象者の特性に応じた適切な栄養量の継続的な給与に基づく、健康維持・増進への寄与について、講義・演習・実習を通して総合的に学修する。

    4. 発展分野
       食・栄養・健康に関する専門知識の深化、および専門職として自立するとともに、自分らしい生き方を実現するための知識・能力について、講義・演習を通して発展的に学修する。

  4. 卒業研究
     地域の持続可能な発展について、指導教員の専門性に基づく地域実践研究を通して、多様な人々と連携して活動することにより主体的に学修する。

■食物栄養学科のディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

 会津大学短期大学部では所定の期間在学し、かつ本学の教育目標ならびに各学科で定める教育研究上の目的に基づいて設定された授業科目を履修し、所定単位数を修め、以下の知識、能力を修め、卒業認定された学生に対し学位(短期大学士(産業情報)、短期大学士(食物栄養)、短期大学士(幼児教育))を授与する。

<食物栄養学科>

 食物栄養学科では、人の健康に関わる基礎から応用、そして臨床にわたる学術分野を教授することにより、食と健康に関する科学的見識・技能および実践力を有し、豊かな人間性を備えた、食を通して持続可能な社会の発展に貢献できる人材の育成を図る。 これを達成するために本学科では、以下の能力を身に付けた学生に対して学位を授与する。

  1. 幅広い教養と知識を身に付け、他者を尊重するとともに、自身の考えを適切に表現する能力
  2. 食・栄養・健康に関する高度な専門知識と技術、およびそれらを人々の健康的な生活の支援に実践的に活用する能力
  3. 食生活や食環境、地域食文化における課題を発見し、様々な人と連携・協働して解決する能力
(産業情報学科・幼児教育・福祉学科については省略)