遠野和紙プロジェクト活動報告(沈ゼミ)

会津短大プロダクトデザインゼミでは、地元素材を活かしたものづくりをテーマに、いわき市遠野町でのフィールドワークを実施しました(11月15-16日)。学生4名と教員1名の計5名が参加し、遠野和紙の技術体験や地域の方々との意見交換を通して、今後の共同制作に向けた土台づくりを行いました。

■ 11月15日|遠野和紙の講習と技法体験

午前に会津を出発し、遠野町の学び舎へ移動しました。地域の皆さんに迎えていただき、遠野和紙の歴史や工程についての講習を受けました。
その後の体験では、実際の紙漉き工程に触れながら、素材の繊維感や乾燥による質感の変化など、和紙ならではの特徴を学びました。学生たちは自身の作品制作に応用できるポイントを積極的に吸収していました。

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■ 11月16日|作品発表と量産方法の検討・地域イベントでの展示販売に向けた協議

翌日は上遠野町公民館にて、学生がデザインしてきた作品の発表会を実施しました。遠野和紙保存会の皆さんからは、素材の扱い方や改良のヒントなど、多くの具体的なアドバイスをいただきました。
続くミーティングでは、実際の量産方法についての検討や、地域イベントでの展示・販売会の実施に向けた可能性や進め方を中心に話し合いを行いました。学生と地域側の役割分担やスケジュールのイメージが共有され、来年度の具体的な活動に向けて前向きな方向性を確認しました。

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遠野和紙という地域資源に直接触れ、職人の視点を学ぶ今回のフィールドワークは、学生にとって大きな刺激となりました。会津短大プロダクトデザインゼミでは、今後も地域と連携した実践的な学びを重ねながら、ものづくりの新しい可能性を探っていきます。 なお、本プロジェクトは 福島県地域振興課「大学生の力を活用した集落復興支援事業」 の業務委託を受けて実施しています。