漆谷ゼミ福田泰地さんの卒業研究が受賞

 福田泰地さんの卒業研究「会津地域周辺における特定外来生物・ウチダザリガニの生息分布調査」が公益財団法人会津地域教育・学術振興財団表彰を受賞しました。
受賞の様子はこちら。

福田泰地さんのコメント

  • 卒業研究ゼミを選んだ理由
     私の地元である福島県西郷村では特定外来生物であるウチダザリガニの生息が確認されていて、以前から興味を持っていました。そこで、福島県内でウチダザリガニが生息している裏磐梯や、その周辺の猪苗代湖などの会津地域ではどのような影響があるか学びたかったため、ゼミを選びました。

  • ゼミ活動内容についての紹介
     漆谷ゼミでは会津地域周辺の河川や湖において、ウチダザリガニを捕獲することでの生息分布調査や、環境中のウチダザリガニのDNAを検出するための採水調査を行なっていました。この調査成果については、裏磐梯の学生研究会で発表を行いました。
     また、1年次にはインスタントラーメンコンテストにも参加し、私の出身地である西郷村の特産品などを使ったレシピ考案もしました。このレシピでは、特産品のジャガイモをポタージュとしてスープに使うだけでなく、ジャムなどに使われるルバーブを隠し味として使用したり、会津の特産品である馬肉をチャーシューとして使用するなどの工夫をしました。このほかにも畑で作物を栽培するなど、ゼミ活動では自然や食に触れ、たくさんのことを学び楽しく活動していました。

  • 研究活動の中で苦労したことや大変だったこと、得られたこと
     研究活動を通して、調査地域でウチダザリガニが生息している場所や、水田への侵入による農作物への影響が心配されていること、在来種に及ぼす影響について学ぶことができました。調査では暑い日や寒い日だけでなく、雨の日にもレインコートを着て屋外で作業したことが大変でした。しかし、会津地域周辺の自然に触れ、ほかの団体の方とも一緒に活動することで、この地域の自然環境や環境保護の大切さについての学びがあり、短大生活においてとても楽しい思い出となりました。ゼミ活動で学んだことを今後にも活かしたいと思います。

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写真1 猪苗代湖周辺での捕獲調査

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写真2 猪苗代湖での水試料採取