グリーン・ツーリズム事業に対する支援【平成24年度】
平成24年度棚田オーナー制実施状況
地区名 | 開始年度 | オーナー数 | 体験実施回数 | 合計参加者数 |
柳津町久保田地区 | 平成21年 | 17組 | 6回 | 197名 |
喜多方市高郷町揚津地区 | 平成22年 | 13組 | 7回 | 181名 |
会津美里町関山地区 | 平成22年 | 13組 | 5回 | 74名 |
三島町大石田地区 | 平成24年 | 12組 | 5回 | 68名 |
下郷町芦ノ原地区 | 平成24年 | 6組 | 7回 | 92名 |
合計 | 61組 | 30回 | 612名 |
24年度の棚田オーナー制実施地区は前年度の3地区から5地区に拡大した。それぞれの実施と参加状況は上表のとおりであり、合計参加者数は612名に達し、会津中山間地域と都市部とのまちむら交流は着実に前進した。加えての特徴は、震災復興対策の特徴を持たせた実施を行ったことである。すなわち、震災避難中の児童及び保護者に対して、参加呼びかけを行うとともに、さらに、除染必要地域から参加する児童への助成措置を講じたことである。その内訳として震災避難オーナー数の合計は17、避難世帯の児童参加数は9人、福島市・郡山市在住世帯から参加の児童数は6人であった。避難者のストレス発散や児童の健全育成に貢献したこと、さらに実施地区に対する多くの感謝の言葉が参加者アンケート結果から得られている。
棚田オーナー制はグリーン・ツーリズムの実施形態の一つであるが、リピーターとして定着した参加オーナーは、風評に惑わされることなく、まちむら交流を楽しんだ。今年度の取組みは、棚田オーナー制がリピーターの確保を確実化する手法として風評被害を克服できるグリーン・ツーリズムの形態であること、さらに震災復興対策としても有効であることを実証した。