保育と英語

幼児教育学科 若林達司

 今年度はコロナ感染拡大の影響で保育実習を学内で実施することになりました。
学生たちには普段の授業の学修を現場で生かすチャンスがなくなり残念なことでしたが、この学内保育実習では保育園ではあまり経験できない「保育と英語」の関わりについての授業を導入して、現場実習以上の成果を得てもらう機会を設けました。

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 私は英語の教員ですから幼児教育学科の専門科目(保育士、幼稚園教諭養成に関わる科目)は担当していませんが、これまで培ってきた国際交流活動のノウハウも生かしながら「保育と英語」について、今回限りの講義を行いました。

私なりに絞り込んだポイントはこんな感じでした。
「子どもに英語って必要なの?」
「保育園や幼稚園で、実際にどのくらい英語の授業をしているの?」
「保育園や幼稚園で外国人の子どもってどうしてるの?」
などなど。

 当日の授業後半では会津短大で英会話を教えてくださっている外国人の先生もお招きして、英語を使ったあそびを紹介していただきました。市内の幼稚園で英会話を教えている実績もお持ちの先生で、学生たちは楽しみながら取り組んでいました。

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 保育士養成課程には保育と英語について考える科目はありません。しかしながら、小学校3、4年生で外国語活動、5,6年生で外国語が必修化されたことを受け、多くの幼稚園では英語のレッスンを導入しています。保育園も例外ではありません。

 コロナ禍で今年度は変則的な「実習」になってしまいましたが、普段では受講できない「保育と英語」の講義、今の保育を捉え直す視座を少しでも提供できればと願うばかりです。