グリーン・ツーリズム事業に対する支援【平成22年度】

 福島県地域づくりサポート事業の認定を受けた柳津町久保田地区及び喜多方市高郷町揚津地区、さらには会津美里町氷玉関山地区のグリーン・ツーリズムの推進を図るため、それらの事業展開に対して支援するとともに、各種アドバイス等を行った。また、ワーキングホリデーへの学生参加、三大学生合同発表会及びセミナーを開催した。

<実施状況>
 「棚田オーナー制度による会津中山間地域集落の活性化」
 上記三地区でのグリーン・ツーリズムの展開と今後の方向性について棚田オーナ ー制度を中心に、学生の農業体験やイベント参加、オーナーへのアンケート調査を行うことによって実践的提案を踏まえた内容で、卒業研究ゼミの指導を行い、棚田オーナー制度の地域活性化効果の検証と普及拡大を図った。


 「ワーキング・ホリデーへの学生参加と体験報告」
 会津農林事務所及び南会津農林事務所主催の学生ワーキング・ホリデー事業に対して「地域プロジェクト演習」の授業の履修として学生を参加させた。喜多方市熊倉雄国地区の農家及び下郷町芦ノ原地区の農家に合計15名の学生が二泊三日の農泊を行った。
 芦ノ原地区ではこの学生参画が効果を生み、次年度の棚田オーナー制の実施を集落決定した。また、喜多方市高郷町西羽賀集落の祭礼に揚津集落の棚田オーナーが加わる地域連携を支援することによって、子供みこしと豊年踊りを復活させ祭礼参加者の大幅増加を実現した。


 「喜多方市農村集落元気塾での三大学学生合同発表会」
 会津大学短期大学部森ゼミ、法政大学図司ゼミと福島大学大黒ゼミがそれぞれ喜多方市の中山間地域集落での農業体験や地域資源調査を踏まえて、地域集落の活性化策についての実践内容や企画案について、11月21日に喜多方市で合同発表会を行った。


 「セミナー『持続可能な集落形成と中山間地の将来を考える:棚田オーナー制度の地域活性化効果』における学生発表」
 読売新聞福島支局主催、会津大学短期大学部及び喜多方市共催の上記セミナー(12月18日喜多方市山都町開発センターで開催)において、卒業研究活動として、2年生4名は久保田、揚津、関山3地域の棚田オーナー制度におけるアンケート結果の比較分析と、オーナー制度における農業体験内容についての発表を行った。